Glorious City
ファンタジー新刊
不可思議な街、花、影、光、友達、
自由、崩壊、戦い、混乱、そして音楽…
欲張りな世界観が渦を巻く、
ロックンロール・ファンタジー!
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Glorious City 〜グロリアスシティ〜
著者 北原 亜稀人(きたはら・あきと)
完全な自由を持つ「自由市民」と、その生活を支えるためにすべての不自由を引き受けている「雑民」が暮らす“街”で、主人公、タケシタ・ヒロシは十年を過ごしている。売られていた雑民の女の子、ミイと共に暮らし、晴れている夜には必ず何処かに出かける生活。街で割と知られたバンドのヴォーカルをしているタケシタ・ヒロシには沢山の友達がいて、遊び相手がいた。ミイ、友達、自由のある生活を気に入っていた。
しかし“街”の崩壊は幾つかの施設の閉鎖から始まっていった。タケシタ・ヒロシは本当にやるべきことを見出し、行動を開始する………
「はっ!」と我に返る瞬間が幾度もあった。磨き上げられたストーリーにググッと引き込まれる。「うんうん、お約束の展開」なんて思っていたら、サッと足元をすくわれるだろう。ありそうでないようなストーリーに、読者は知らず知らずのうちにハマってしまうのでは?
前半は街全体のイメージを描写するシーンが続く。そこに著者の独特な世界観が盛り込まれ、クライマックスを迎える後半には、リアルな映像が脳内にブワッと広がっていく。本作を読み終えた時の、まるで映画を観た後のような、また生ライブの音と歓声が体内にこだまするような感覚。これが「ロックンロール・ファンタジー」なのか? ぜひ読者にも堪能してほしい。
この不可思議な世界観こそ、インディーズ文庫から誕生する第1作目に相応しい力作だ。
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