インディーズ文庫の代表 しのぶ の怖かったよ体験談

chime_calendar/2013-02-19


第5話 死者の行列か、百鬼夜行か 箱根の巻 その4

あんまり変な格好のヒトばかりで、私は呆れてしまった。

そんなに怒って、行列しなくてもいいのに。
ま、何の、行列イベントでしょうか。

山形の合戦絵巻の行列も、箱根の武将行列も、見た事はあるけれど
今回のは、なんだろう。変にリアル。でも意味がわからない。

見物客もいないし・・・。

「ねぇ、伊藤さん、ぶつかっちゃうよね。もう少し、端っこを通るとか、交通整理してくれないと・・・」

「伊藤さん、ってば!」

声をかけても、運転しているカメラマンは、前を凝視して、全く反応がない。
機嫌が悪くなっちゃったのかな〜〜!と思って、黙る事にした。

私は、こうして30分ぐらいは行列をながめていただろうか。
でもおさまる様子がない。
少しぼんやりとした意識で眺めていたのだろうか。
ふっと我に返ると、その行列は正面から向かってきて、完全に車を突き抜けていた。

大きな顔の、顔だけの、お化けが大きな舌をだして近づいて頬をなめ上げる。

ぎゃー、といっても、声が出ない。
誰も、起きない。



きょうは、ここまで、次回につづく!
いかがですか?あなたも、そんな行列に遭遇するかもしれません。
どうぞコメントやFBへの書き込みなど、お待ちしております。

  • このページのみのコメント欄
    認証コード(5857)
  • facebookへのコメント欄


a:1746 t:1 y:0

powered by HAIK 7.3.8
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. HAIK

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional